タンジェント・デルタ(tanδ)
損失係数。電子材料の特性を表す指標の1つ。たとえば、フェライトは一般に透磁率の高い材料がすぐれていますが、外部磁界の変化に対する損失(ヒステリシス損失)も特性に関係してきます。この損失と透磁率の比をタンジェント・デルタ(tanδ)といい、高周波領域で使われる材料には、この数値が小さいことが求められます。また、コンデンサにおいては誘電体の交流電場における誘電分極の遅れに基づくエネルギー熱損失を損失係数(Q値の逆数)として表し、数値が小さいほど損失も小さくなります。