ワイヤープローブソケットとは
ワイヤプローブソケットとは
近年の半導体・電子部品の小型化、狭ピッチに対応する為に、従来はプローブカードに使用していたワイヤプローブをソケットに転用し、ウエハレベルPKGや、チップ単品での検査を行うソケットになります。
ワイヤプローブとは
ワイヤプローブソケットに使用するワイヤプローブとはタングステンなどの金属の極細線にめっきや絶縁コーティングを施したものです。
名前の通りワイヤー(線)状のプローブで一般的なプローブピンがスプリングでバネ性を確保しているのに対し、ワイヤーが縦に押される際に発生するたわみによりバネ性を確保しています。
*右のワイヤーを加圧
ワイヤプローブの線径はφ0.11~0.02㎜の物が一般的です。
*日本人の髪の毛の太さの平均が0.05㎜ですので、髪の毛と同じくらいの太さと考えるとイメージが付きやすいと思います。
ワイヤプローブソケットの構造
上記の写真はワイヤプローブソケットのワイヤプローブユニットになります。
ワイヤプローブソケットは複数のプレートにワイヤプローブを挿入し、プレート毎に位置をずらし、ワイヤプローブに傾斜を付けることで抜け防止としています。
ワイヤプローブをプレートに通すのは機械では出来ず、人が組み立てを行っています。
ワイヤプローブユニットが組みあがったらPKG・チップに合わせたソケット外形を製作し、ユニットと組み合わせます。
ワイヤプローブを使用する製品は接触箇所が小さい為、厳しい寸法交差が要求されます。
通常のプローブピンでの接触が困難な製品がありましたら弊社にご相談ください。